結論
水はけが悪い原因は、土壌の性質です。水の浸透速度は土壌の性質により違います。特に粘土質、赤土質は水はけが悪いです。
対策として、①砂利を敷く②土に勾配をつける③水はけの良い土を混ぜる④暗渠排水を設置するなどです。
この記事では、庭の水はけが悪い原因と自力で出来る対処方法をザックリとご説明しています。
目次
- 水はけが悪い状況確認
- 水はけが悪い原因
- 水はけ対策
1.水はけが悪い状況確認
戸建てにお住まいのお客様から、お庭の水はけが悪いとお問い合わせがありました。雨が降るとプールの様に溜まり、雨が止んでも暫くは水が引かないとの事。特に子供が庭で遊ぶと、靴に泥がついてそのまま玄関やポーチを歩き回るので広範囲で汚れてしまう為、掃除が大変。水溜まりがなくなるまで庭に行かせたくないし、行けないとのお話しです。
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この様な状況だと、洗濯物も干したくないし、湿気も多くなるので外壁に苔が付きやすくなったり、将来芝生を敷くにもカビやすくなったりと色々困りますよね。せっかくのお庭が無駄になってしまいます。何とか現状を改善する必要があると思います。原因と対策をお伝えしますね。
2.水はけが悪い原因
上記で述べた様に、水はけが悪い原因は、土壌の性質によります。
水の浸透速度は土壌により変わり、水はけが良い、悪いはあります。特に粘土質や赤土質の土は粒が細かく水はけが悪いです。極端に言えば田んぼの様なイメージですかね。
基本的には、造成を行う時、元々あった地盤を掘ったり埋め戻したりします。一般的に表面に真砂土(マサツチと言ったりマサドと言ったりします)を敷いて整地していると思います。その真砂土も粘土質の傾向がある物もあります。水はけの良し悪しは、ほとんどはその土地の元々の地盤に影響すると思われます。
なので、水はけについては、免責事項となる場合が多いです。誠に心苦しい所ではありますが、ハウスメーカーへ相談しても、何も出来ない可能性が高いです。
自力で出来る対策4点をご紹介いたします。
3.水はけ対策
水はけを何とか改善したいけど、どうすればいいのか分からない。業者に頼むのは高額になりそうで、なかなか踏み出せないと悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。
ご自身がどの程度水はけを改善したいのかで対策が変わると思いますが、自力で出来る対策として下記の4点をご紹介いたします。自分に合った対策をお試しください。
- 砂利を敷く
- 土に表面勾配をつける
- 水はけの良い土を混ぜる
- 暗渠排水を設置する
1.砂利を敷く
こちらの方法は水はけを根本的に良くする対策ではなく、水溜まりの上に砂利を敷いて、ビチャビチャになった土を踏まなくても良くなる方法になります。
なので、靴が汚れなくなるだけでいいという人向けかなぁと思います。
ホームセンターセンターで簡単に砂利を入手出来ます。多くは外に山積みに置かれていますよ。種類にもよりますが大体10キロで500円前後です。
砂利を敷く範囲にもよりますが広範囲だとかなり大量に砂利を買わないといけないのでそれだけ大変です。ホームセンターにある台車で車まで運び込んでください。ホームセンターによっては軽トラ貸し出しもあります。どちらにせよ体力勝負なので頑張って下さい!私は動くの好きなので逆に燃えます。
砂利を敷く時の厚さはその砂利の袋に明示されていると思いますのでご参考下さい。庭に敷く面積を決めて砂利を何キロ買わないといけないかあらかじめ計算しておいた方が良いですね。
2.土に表面勾配をつける
雨水の多くは地中に浸透するより、地表を移動する方が多いと言われています。なので、雨水桝や敷地の隅など流したい方向に勾配を作れば、少しは改善します。
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溜まった雨水が開けた穴から桝の中に入ります
上の写真は雨水桝に開けた穴にメッシュを設置し、泥が入らないようにした方が良いです。
この方法のデメリットとしては、庭が平坦にならない。勾配を作るのが難しい為、うまく勾配取らないと途中で水溜りができたりする。そうなるとその都度メンテナンスが必要となるなどです。
このような影響をあまり気にしないのならやってみる価値はあると思います。
メリットは体力さえあればよく、費用がかからない点ですね。
先の尖っていないスコップで地表を削りながら、なるべく平に勾配をとりましょう。費用はかかりますが土を新たに投入する方がやりやすいですね。
土もホームセンターに売ってます。一般的には真砂土ですかね。20キロ300円前後です。より水はけを良くしたいなら費用は掛かりますが水はけの良い土の方がよりいいです。
3.水はけの良い土を混ぜる
先ほど述べたように、一般的な土より、値段が高くなりますが、水はけの良い土を既存の土と混ぜると効果があります。
本来なら土を丸ごと入れ替えたい所ですが、それだと業者作業となり、トラックで大量の土を搬出→搬入する事になるのでちょいと大ごとになります。費用も重機が庭に入れば、やりやすいでしょうが人力となれば人件費がそれだけかかったりで、10万円前後行くかもです。ちょいと敷居が高いですね。完全に水はけを治したいなら業者に頼みましょう。
自力の範囲でやるなら上記の対策3と合わせてやると効果的です。
4.暗渠排水を設置する
暗渠(あんきょ)排水とは地中に暗渠パイプや砂利、透水シートなどを設置し地中で、雨水の流れを作り排水する仕組みの事です。
暗渠パイプはパイプの加工や雨水桝桝の加工とう必要になる為、業者にやってもらいましょう。DIY出来る人は是非ともやって下さい。今回は素人でも出来そうな暗渠パイプを使わない方法のご案内です。
水はけの悪い箇所に穴を掘ります。幅30〜50センチ位で長さは任意です。深さは50センチほどで流したい方向に向けて少し勾配をつけながら掘ります。
サラッと書きましたが、50センチ掘るのはかなりしんどいのでしっかり寝て体力つけてからやって下さい。
その穴に砂利を敷き詰め、その上に透水性の、水を通しやすいガラ袋に10センチ以上の大きな石や瓦などを詰め込んでパンパンにしたものを置きます。その上に砂利やら透水シートを敷いた方が良いですが、無くても大丈夫です。その後、土を被せて踏み固めて完了です。染み込んだ雨水が浸透しやすく、勾配がついていれば浸透水が砂利の上を流れて行きます。
要するに土があった場所が大きな石や砂利になるから土よりは水はけが良くなると言うわけです。
以上のような対策でまずは自分に合った物を試してみてください。組み合わせてもいいと思います。
しっかり水はけを直したい場合はハウスメーカーや業者に相談しましょう。
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