排水栓内部膜剥がれ状況
洗面化粧台の排水栓が下の写真のように膜が剥がれたようになってしまった状況についてお伝えします。
お施主様のお話では洗面所を使用する際、水の流れが悪いとの事でした。洗面化粧台は毎日使用するので困りますよね。これは一体なんでしょうか。
排水栓内部膜剥がれの原因
この排水栓の材料は、POM(通称ジュラコン)と呼ばれる、ポリアセタール樹脂です。
パイプ洗浄剤を使用して、規定の時間を過ぎてしまうと樹脂自体が溶けて表面の膜が剥がれるような状態になる場合があります。
また、酸性・アルカリ性洗剤を直接塗布し長時間放置すると同様な現象が発生する場合があります。
その他、過度に樹脂を脆弱させる溶剤等の使用によっても発生します。
排水栓を脆弱させる物質が長時間付着した事が原因です。
排水栓にパイプ洗浄剤を塗布し24時間放置→洗い流し24時間放置。これを8日間実施したら、樹脂剥がれが発生します。
排水栓樹脂剥がれ対処法
対処方法としては、洗面ボールの取扱説明書にも記載があるかと思いますが、洗面ボールにシンナーなどの有機溶剤、強酸、強アルカリ性洗剤やトイレ用洗剤を流さない事です。
万が一流してしまった場合は、すぐさま洗い流しましょう。
パイプ洗浄剤を使用する際は規定時間内で使用しましょう。
排水栓内部樹脂が剥がれてしまった場合の対処方法としては、理想は排水栓の取替がいいでしょう。
今回のお宅では、お施主様が洗面所を使用する際、樹脂の剥がれにより、水の流れが悪いとのお話しでした。
ちょうど剥がれた膜が水の流れを妨げていましたので、排水栓を分解して内部の剥がれた樹脂を除去しました。
樹脂を剥がすとビニールのような物質でした。
特に排水管自体に穴が空いているなどありませんでしたので、そのままご使用頂くことになりました。
排水口に流すものについては、十分注意して下さいね。
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